こんにちは。アンジェリカです。
今日は「猫伝染性腹膜炎」についてお伝えしようと思います。
最近、ツィッターなどでこの病気、たいへんよく目にします。
そんなに多くの猫ちゃんがかかる病気なのかな?と思ったので詳しく調べてみることにしました。
猫が30歳まで生きる日 治せなかった病気に打ち克つタンパク質「AIM」の発見
猫伝染性腹膜炎(FIP)は、一歳未満の仔猫に多く発症します。
体重減少、発熱、腹水など。腹水や胸水が溜まることで呼吸がしにくくなります。
進行が早く数週間~数ヶ月で亡くなることが多いです。
体重減少、発熱、腹水など。内蔵機能低下、目にぶどう膜炎などを発症すると眼球の色がついている部分の色が変化することがあるので、目の色の変化には注意が必要です。
脳に炎症がおこると神経症状、意識異常などがみられます。
原因は猫コロナウイルスに感染すること。人間のコロナウイルスとは関係ありません。
猫コロナウイルスに感染しても、必ず発症するわけではありません。猫コロナウイルスの突然変異によって「猫伝染性腹膜炎(FIP)を発症します。
猫コロナウイルスは感染した猫の糞尿、だ液、分泌液などに触れることで口や鼻から感染します。
現在、猫伝染性腹膜炎(FIP)に対する有効な治療法はありません。
動物病院で行われる治療は対症療法です。
・ステロイド薬で炎症を抑える
・インターフェロン注射でウイルスを抑える
・オサグレルなどで血管炎を抑える
・シクロスポリンなどで免疫を抑制する
このような方法が主となっています。
しかし、近年研究がすすみ新しい可能性が出てきました。
日本では未承認の動物用医薬品が有効なのではないか、と言われています。
米国製の特許を取得している薬や中国の動物用医薬品会社が販売しているものがあります。
いずれも高額で取り扱っている動物病院も全国に数十件と少ないのが現状です。
偽物も出回っているとのことですので、信頼できるかかりつけの獣医さんに相談するのが良いでしょう。
また、人の新型コロナの治療薬(レムデシビル)がオーストラリアなどでは猫伝染性腹膜炎(FIP)の治療で使われているという報告もありました。
日本国内でもレムデシビルは流通し始めているとのことです。(2021.11)
それが動物用に用いることができるのか詳しいことはまだ分かりませんが、
近い将来、猫伝染性腹膜炎(FIP)の治療法が確立されれば多くの猫の命が救われることになります。
今は猫伝染性腹膜炎(FIP)の致死率は非常に高くほぼ100%で、完治はむずかしいとされています。
一年後の生存率は5%未満で、ほとんどの猫は数週間~数ヶ月で亡くなってしまします。
今回、猫伝染性腹膜炎(FIP)という病気について調べてみましたが、発症の多さに比べて治療法がないということを知り愕然とし、猫を飼っているものとしては怖さがありました。
多くの飼い主さんたちがなんとか助けようとしている姿を見るのは本当につらく、はやく治療法が確立されることを切に願うばかりです。
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